不倫に夢中な自分を正当化する「技」

不倫に夢中になったとき、多くの人がその行為を正当化しようとする心理が働きます。自分の行動に対する罪悪感や後ろめたさを軽減するために、さまざまな方法で自らの行為を「仕方がないこと」として理解しようとします。このような正当化の技は一種の防衛機制であり、自分を守るための無意識的な行動と言えます。以下は、不倫に夢中な自分を正当化する際に用いられがちな技です。

不倫を正当化する技

一つ目　**「自分は愛に飢えている」と思い込む**
不倫をする理由として「愛されていない」「心が満たされていない」といった感情を挙げることで、自分の行為を正当化する方法です。パートナーや家庭では得られない愛情や満足を外部の相手に求めるのは当然だと考えることで、自らの行為に理解を示します。このような自己中心的な理由付けにより、不倫に対する罪悪感を軽減しやすくなります。

二つ目　**「今のパートナーが悪い」と他者に責任転嫁する**
不倫の責任をパートナーに転嫁することで、自分の行動を正当化する技です。例えば「配偶者が自分に関心を持っていない」「家庭が冷たいから仕方がない」といったように、不倫に至った原因をパートナーや家庭環境のせいにします。このように他者に責任を押し付けることで、罪悪感や後ろめたさを感じにくくなり、不倫を続けやすくなります。

三つ目　**「運命の相手に出会った」と特別感を抱く**
不倫相手に対して「自分と深い縁で結ばれている」「運命的な相手だ」と信じ込むことで、関係を特別なものと感じるようになります。この特別感が不倫行為を美化する役割を果たし、自分が不倫に夢中になるのは自然なことだと思い込むのです。自分と相手との関係を単なる浮気や不道徳な行為と見なさず、運命的な関係と考えることで、行為を正当化します。

四つ目　**「自分も犠牲者である」と被害者意識を持つ**
自らを被害者として見なすことで、不倫を続けることへの正当性を持たせる技です。例えば「今まで自分ばかりが我慢してきた」「家庭や社会の中で犠牲を払ってきた」と感じることで、不倫を「自分にとっての救い」として捉えようとします。こうした被害者意識により、不倫関係に対する罪悪感が薄れ、自分が特別な扱いを受けるべきだと感じやすくなります。

五つ目　**「一時的な逃避だから問題ない」と割り切る**
不倫が一時的なものであり、深い関係に発展するものではないと自分に言い聞かせることで、罪悪感を軽減しようとします。「ただの遊び」「今だけの関係」と割り切ることで、不倫行為に対する心理的なハードルを下げ、日常生活への影響を最小限にしようとするのです。このような割り切りがあると、不倫関係が長期化する原因にもなりやすいです。

不倫に夢中な自分を正当化する技は、いずれも自己防衛の手段として働くものですが、現実には問題の本質を覆い隠すことになります。正当化が続くことで現実から目を背けやすくなり、関係の終わりや問題の解決を難しくする要因となることも少なくありません。